「この惑星は庭とみなすことができる」
ジル・クレマン Gilles Clément
庭師、修景家、小説家 (1943年生 フランス)
1970年代初頭から、フランス国内外の個人顧客のために庭を設計・制作していた。1977年にこの活動を停止し、「公共空間」に専念するため、1985年にアトリエ・アカンテを設立。また、1980年から2012年までヴェルサイユ国立高等音楽院等で教鞭をとるほか、イタリア、スペイン、フランスで臨時講師として活躍した。
「この惑星は庭とみなすことができる」と、地球を有限で、生物の混淆が進み、人間の活動が行き渡っている空間、つまり庭としてとらえ、人類は庭師として、庭としての地球を管理していく責任があることを説いており、その環境と共生する思想や作庭法が、人々に多くの影響を与えた。